北国発の本格ファミリーテント
ノルウェーのアウトドアメーカー、HELSPORTの「Gimle Family 4+」を購入しました!
他の製品だと、バランゲルドームやバルホールが有名ですよね。
北国生まれのこのテント、日本での使い心地はどうでしょうか。
日本語公式サイト 詳しい仕様はこちら↓
Gimle Family 4+ (ギムレファミリー) - HELSPORT on-line ヘルスポート 公式サイト
日本ならオールシーズン使用可能?
本家公式サイトによると、Gimle Family 4+は「3シーズン」テントとされます。一方で、日本語公式サイトでは特に明記されていないようです。
ノルウェーは南海岸に面する首都オスロでさえ、北緯60°に位置します。緯度が低く温暖な日本の気候ならオールシーズンいけるやろ、ということかも知れません。オスロの秋が日本の冬といっても良さそうですね。
「Gimle Family 4+」を選んだわけ
まず大きな思いとして
- ドームテントがほしい
- 前室をリビングにしたい
- 冬キャンプもしたい
の三点ありました。
さらに
- いずれ薪ストーブを使いたい
という思いが決め手となり、本体生地に難燃ポリエステルを用いたHELSPORTに絞り込みます。
最終的にはバルホールと迷ったのですが、
- 家族3人にはデカい
- テントに20万は高い
- テント本体の性能差はない
ということで、Gimle Family 4+が良いと判断しました。
Gimle Family 4+はこんな人にオススメ!
- 家族が3人以内
- ドームテントがほしい
- 前室をリビングにしたい
- 冬キャンプもしたい
- いずれ薪ストーブを使いたい
でもバルホールもいいよね…
一方、家族が多い人、グルキャンの宴会用テントが欲しい人、とにかくデカいテントの欲しい人は、間違いなくバルホールを買うべきでしょう!
また、薪ストーブ用の煙突穴が標準装備ですので、より便利かと思います。
Valhall ( バルホール ) - HELSPORT on-line ヘルスポート 公式サイト
冬キャンプの使い心地
そんな北欧テント、実際の使い心地はどうなのでしょう。
1月の下旬に、兵庫県川西市の北部のサイトで冬キャンプをしてみることに。
標高160mくらいの芝生サイトで、この日の最低気温は-3度前後でした。
命をつなぐ暖房器具は、同行者の持ってきたトヨトミレインボー(対流形)1台です。寝る前にテント内をしっかり暖め、就寝中は弱火にして寝ることに…。
※注意※
テント内の火気使用時は、換気口の確保と一酸化炭素計を必ず設置し、十分注意して下さい。
朝までグッスリ!あったかい!
朝、キャンプサイトは霜で真っ白、飲み残したお茶が凍り付いていました。
一方でテント内はとても暖かく、朝までグッスリと寝られました。一緒に寝た同行者はインフレータマットを使わず、直で寝袋ひいてましたが、熟睡できたそうです。
ストーブがあれば、かなり暖かく過ごせますね。
スカートが無くても大丈夫そう
Gimle Family 4+にはテントと地面の隙間を覆うスカートがありません。今回とても不安だったのですが、結果として(風がほとんどなかったこともあり)全く気になりませんでした。
実際に設営した時の様子がこちら。隙間は広いところで数センチほどでしょうか。
薪ストーブを入れてみよう
さて、今回はこのテントを選んだ最大の理由、薪ストーブの設置にも挑戦しました。同行者の持参した薪ストーブを組み立てます。
Gimle Family 4+には煙突穴がありませんので、このように窓から通します。
窓はダブルファスナーなので、隙間がほとんどできません。
※注意※
煙突ガードとカーボンフェルト製のスパッタシートは、写真のように必ず巻きましょう。
ストーブ着火後に、高温の煙突とテント生地が接触すれば、いくら難燃ポリエステルとはいえ、火災は必至です。
設置の参考にしたのはこちらのサイト。
改めて動画を見返すと、もう少し窓の高い位置から出すべきでしたね。
ヘルスポート Helsport Gimle Family 4 が再入荷。 - 風街道具店
いよいよ火入れ。
焚き付けに失敗すると煙が逆流し、まるで燻製機のようですが、上手く燃焼させればいい香りがしてきます。これが醍醐味のひとつですよね。
気になるテントと煙突ガードの接触部分はスパッタシートに守られ、触れても熱くありませんでした。
今回はストーブも借り物ですが、いつか自分のが欲しいですね〜。
インスタにて、Gストーブをインストールされた方を発見しました!
カッコいいですね〜。
https://www.instagram.com/p/CZq5O8xv6oa/?utm_medium=share_sheet
夏の使い心地は
HELSPORTのテントは冬キャンを十分に楽しめそうです。
一方で、高温多湿な夏場のキャンプはどうでしょう。
テントの届いた残暑厳しい9月の中旬、丹波篠山市にある標高250mほどのキャンプ場へ、試し張りに行きました。
炎天下では熱がこもりやすい
ここ数年の暑さは異常なので、どうしたって暑いかもしれませんが、テント上部に熱がこもりやすい印象です。
側面全てがメッシュになる国産テントと異なり、開放部が出入り口と窓しかありません。
また、そこそこ厚い難燃ポリエステル生地が空気をバッチリ遮断しており、温室のようになってしまいます。
対策としては、風向きを考えて設営するとか、扇風機で空気を循環させるといったものが一つ。
そして個人的にやりたいのは、2.8m長ポールに遮光性の強い黒色やTC素材のタープを張り、テントを覆ってしまう、というもの。いちばん効果的かつカッコいいのではないでしょうか。
オールシーズン、いけるでしょう!
冒頭で書いた通り、このテントは日本ならオールシーズン使用可能と思います。
ただし真夏は平地のサイトより、標高1000m以上の山間・高原サイトがオススメです。
高原サイトは夜冷えますから、北欧仕様のテントがぴったりなんですよね。
というわけで、このテントとは長い付き合いになりそうです。
今から春が待ち遠しいですね。